防錆・量産の定番:亜鉛(Zn)+三価クロメート/亜鉛ニッケル
耐食+均一膜厚(複雑形状):無電解ニッケル(Ni-P 6–10%)
耐摩耗・高硬度(ローラー摺動):硬質クロム(Cr)
導電・はんだ付け/EMI:銅(Cu)→ニッケル(Ni)→錫(Sn)、用途により銀(Ag)/金(Au)
外観・意匠:ニッケル(Ni)光沢、クロム(Cr)
目的:高硬度・厚付け・軸修理・耐食耐摩耗の両立(クロム代替)
仕様目安:厚さ 50–300µm、硬さ 1000–1400HV、粗さ Ra 0.2–0.6µm(研磨後)
長所:厚膜・局部補修・段差調整が可能、重耐久
注意:前処理粗化が必須、薄肉品は熱影響/反りに注意
適用材:炭素鋼、SUS、Al(熱影響配慮)
目的:低摩擦・耐摩耗・離型・汚れ付着低減
仕様目安:厚さ 1–3µm、硬さ 1500–3000HV、摩擦係数 0.1以下(条件により)
長所:低温成膜も可能で寸法変化極小、意匠性も良
注意:密着は下地依存(Ni-P下地等で改善)、エッジ応力集中に注意
適用材:SUS、工具鋼、Al(中間層)、チタン、Ni基合金
仕様目安:一般 5–15µm、硬質 20–50µm、粗さは下地に追従
長所:軽量Alの弱点を補強、カラー対応可
注意:寸法増(片肉分)に注意、切削公差は設計段階で盛込む
適用材:各種アルミ合金(2000/7000系は割れやすさ配慮)
離型性/非粘着性:粘着剤・フィルム・樹脂の付着を低減
低摩擦性:搬送抵抗を低減、傷や熱だまりを抑制
防汚性・清浄性:汚れの固着を抑え清掃回数を削減
耐薬品性・耐熱性:薬品洗浄や加熱工程に適合(処理によりレンジ差)
耐摩耗性:DLC・無機系で高耐久(フッ素系は摩耗に注意)
目的:耐摩耗・意匠(色)・耐熱
仕様目安:厚さ 1–5µm、硬さ 1500–3000HV
長所:膜が薄く寸法影響が小さい、金色/銀灰色等の意匠
注意:複雑内面は陰影となり膜付きにくい、下地鏡面で外観が決まる
適用材:SUS、工具鋼、チタン
軽量化したい → アルミ+表面処理のご提案で回転慣性を低減。
表面を鏡面に → 研磨・測定・検査まで一気通貫で対応。
発注が煩雑 → 母材〜ライニングまで一括で、手配の工数を削減。