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スポンジロール

スポンジロールとは

スポンジロールは、発泡ゴム(スポンジ)を外層に用いたロール部材です。クリーニング・吸水・水切り・搬送のクッション・シールなど、製造ラインのさまざまな工程で使われます。シープロン化成では、スポンジ材料でロール/プレート等の製作が可能です。用途に応じて素材や硬度、寸法を設計し、最適な仕様をご提案します。 

スポンジロールの種類と特徴

ウレタンスポンジロール

軽量・高いクッション性・加工性が特長。一般にエーテル系は加水分解に強く吸水性も高め、エステル系は機械的強度に優れやすいため、清掃ローラ/吸水・緩衝用途などで選定します
※配合や・密度により特性は変化いたします。

シリコンスポンジロール

耐熱・耐候・耐寒・耐オゾン性に優れ、独立気泡で断熱・保温・耐水シール性を確保しやすいのが特長。食品機械まわりや高温部のパッキン/シール、清掃ロールなどに適合します

PF30

PF30は、軽くて水をほとんど吸わない独立気泡のスポンジです。防湿性・耐水性・断熱性に優れ、酸やアルカリなど水系薬品に対する耐薬品性も比較的良好。打ち抜きや両面テープ貼りなどの加工性が高いのも利点です。一方で、耐熱性は中程度で高温になると軟化しやすく、鉱物油や燃料に対する耐油性は弱いため、油に触れる場所には不向きです。連続使用温度の目安は約−20〜80℃(グレードにより〜90℃前後)。梱包・刃受け・クッション・断熱スペーサー・簡易ガスケットなど、軽量・防湿を重視する用途で選ばれます。

EPTスポンジロール

EPTスポンジは、耐候性・耐オゾン性・耐水性に非常に優れ、屋外や蒸気のかかる環境でも劣化しにくい素材です。酸・アルカリなどに対する耐薬品性も良く、耐熱性は中〜高まで対応します。弱点は耐油性が低いことと、接着時に前処理やプライマーが必要になりがちな点です。自動車のドア/トランクシール、建機・屋外機器の防水パッキン、吸音・防振など、長期耐久が求められるシール用途で第一候補になります。 

CRスポンジロール

CRスポンジは、自己消火性をもつ難燃性と、機械的強度・反発性のバランスが良い素材です。耐候性は中程度で、耐油性は“中”レベルを持ち、さらに接着性が良いので両面テープや接着剤での固定がしやすいのが実務上の強みです。連続使用温度の目安は約−30〜100℃。一方、強い酸・アルカリにはそれほど強くなく、高温長期では劣化が進みやすい点が注意です。難燃要求のある機器のシール、一般機械の軽耐油シール、クッション材・制振材として広く使われます。

スポンジロールの選び方

用途別選び方

  • 清掃・拭き取り:ウレタン(エーテル系)を起点に、気泡細かめ・中硬度

  • 連続気泡・独立気泡  : 拭き取り・吸水・クリーニングが目的なら連続気泡(オープンセル)、水や空気を通したくないシール・水切り・断熱が目的なら独立気泡(クローズドセル)を選択。

  • 高温部のシール/水切りシリコンスポンジ(耐熱・断熱・耐候)。

  • 屋外・耐候シールEPTスポンジ

  • 油分や薬品が関与:材料ごとの耐薬品データで比較(必要に応じ別素材も提示)。

  • 食品・衛生要求食品衛生規格適合のシリコン等を選定。

サイズや素材の考慮

  • 寸法:外径・内径・長さ・肉厚、同心度・真円度の許容。

  • 表面:研削の粗さ(Ra)、スリット/溝加工の有無。

  • 清掃方法薬品/温度/機械拭きの条件を事前共有。
    (※素材・設計は用途・目的に応じて最適提案いたします)

スポンジロールに関するよくある質問

スポンジロールの寿命はどれぐらい?

運転条件で大きく変動します。基準として、

  • 摩耗量(表面荒れ・径減り)、圧縮永久歪(へたり)、弾性低下割れ
    の兆候が出たら交換目安。清掃剤・温度・ワーク材質を踏まえ、材質変更(例:EPT→シリコン)や硬度・密度見直しで寿命延長が図れるケースもあります。まずは使用温度・清掃方法・想定寿命を共有ください。

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